映像とは、自然。
ABOUT

表参道スパイラルで開催されたSICF23に、suzukikeigo_とのユニット「HYPER NATURE」として出展した。
手で触れることで動き回る、インタラクティブな映像作品を展示した。
鑑賞者がヘッドホンを装着し映像に触れると、ビジュアルとサウンドが目まぐるしく変化する。
システムは全てopenFrameworksを用いたC++のコーディングで独自に開発した。
DATA

Idea, Visual Design, System Development : 岡本斗志貴
Sound Design : suzukikeigo_

What : インタラクティブ作品
When : 2022.05.06 - 08
Where : 表参道スパイラル 2F
Software : Xcode, Illustrator, After Effects, Ableton Live, Audition
Hardware : MacBook Pro, EPSON EB-1785 x2, Sony MDR-CD900ST x2, Kinect for XBox 360 x 2
Technology : openFrameworks
Typeface : HN Sans(original)
CONCEPT

映像というメディアは、20世紀に最もポピュラーとなった芸術の形です。
映画やテレビを通じて、目に見える世界観を持った物語を伝え、人々の心を動かしてきました。
近年ではインターネットの登場で、誰もが映像を発信する時代が到来しました。
しかし、それらは全て100年以上前に発明された「映画」のアイデアを大元としています。
映画は、ステージマジシャンのジョルジュ・メリエスが、シネマトグラフという当時の最新テクノロジーに、既に存在していた舞台芸術を結びつけて創り出した最高のエンターテイメント体験です。
しかし、その後、現在に至るまでの100年以上、映画を越えるポップな芸術は発明されていません。
CGやVRやインターネットなどのテクノロジーが新たに生まれたのにも関わらずです。
今のテクノロジーを上手く既存の芸術分野と結びつけ、今後100年続く新たな総合芸術の型を創ることはできないか。
このアイデアを「HYPER NATURE」と名付けることにします。
それは良く演出された、鑑賞ではなく干渉、目や耳より足と手の体験で、相互に呼応して動く世界観であるはずです。
もはや映像を超えて自然と呼ぶべきものであるはずです。

SICF23で展示した作品は、この思考を進めるためのアイデアノートでした。
Toshiki Okamoto ©︎ 2022