ABOUT
YOHAK DESIGN STUDIO が運営するリソグラフの実験販売所 COPY CORNER の新企画「UTILITY POSTERS」に参加した。
境界と領域をテーマに、山手線の路線図をデザインした。
「UTILITY POSTERS」は、普段グラフィックとして認識されない実用的な機能を持つ「道具」を再解釈したポスターを、さまざまなデザイナーが提案する企画である。
東京都現代美術館にて開催された TOKYO ART BOOK FAIR 2024 にて発売された。
原宿のハラカド3Fの COPY CORNER でも継続販売されている。
CONCEPT
僕は少し前から山手線の存在に惹かれています。
東京という大都市を囲うようにぐるっと円を描いて走っている。そのスケールの大きさは、様々な街と文化を繋いでいる重要な橋のようにも思えますし、結界を張ってこちら側と向こう側を隔ているような、川や堀に似たものにも感じます。
ポスターのおもて面には、各駅の位置と、ばらけた駅名、ぼやけた緑色の輪、そして白いインクで淡く東京の地図を印刷しています。
裏面には、駅と駅の等距離線を用いて各駅の領域を分割する、境界線が印刷されています。
ポスターを光に透かすと、解散した文字が境界線によって区切られて、駅名が読めるようになります。
領域が曖昧であることと、領域がはっきりと隔てられること。境界を引くこと、境界を超えて繋がること。それが重なっていること。