ABOUT

時速5kmのモビリティ「iino」の実証実験にて、映像演出を担当した。
この実証実験は「東京国際映画祭」とのタイアップであり、来場者が自由に乗降して映画館の間を行き来できる手段となった。
モビリティにプロジェクターを搭載し、移動しながら建物に映像を投影したり、モビリティの発着場所を装飾する映像も制作した。
映像によって、パブリックな場所でのモビリティ走行を、一つのイベントとして認識できるようにした。
CONCEPT

開発した方々に、なぜ時速5kmのモビリティを街に走らせたいのかと尋ねたら、 移動自体が目的ではなく、ゆっくりと移動することで得られる、予期しない風景体験に価値があるとのことでした。
現代の多くのモビリティは目的地へ直線に速く移動することに特化していますが、人間は本質的に「散歩するように」移動することに豊かさを感じるはずだと。
私は映像を用いて、このモビリティの素朴な価値観を最大限に街の中に広げる関わり方をしたいと思いました。
文字や抽象的な図像を様々に動かすことで、目を引く広告効果も果たしながら、人によって違う気付きがある映像を目指しました。
DATA

What : 映像デザイン
When : 2024.10.28 - 11.06
Where : 丸の内仲通り, 有楽町駅前, Slitpark
Hardware : MacBook Pro x5, Projector x6
Software : Xcode, After Effects
Technology : openGL, box2d

Client : Gekidaniino G.K.
Creative Direction : Taiga Asai
Art Direction, Movie Design : Me
Sound Design : Tatsuru Takeishi
2024 ©︎ Toshiki Okamoto