









ABOUT
大阪発のベンチャー企業による時速5kmのモビリティ「iino」の実証実験にて、映像デザインを担当。
この実証実験は「東京国際映画祭」とのタイアップであり、来場者が自由に乗降して会場間を楽しく移動できる手段となった。
モビリティにプロジェクターを搭載し、移動しながら街の建築物に映像が投影された。
また、「モビリティスポット」と呼ばれるモビリティが発着する複数の地点を、空間的に装飾する映像も制作した。
街の中に同時多発的に映像が現れることによって、公共空間におけるモビリティ走行を一つのイベントとして認識できるようにした。






CONCEPT
開発した方々に、なぜ時速5kmのモビリティを街に走らせたいのかと尋ねたら、 移動自体が目的ではなく、ゆっくりと移動することで得られる「風景体験」に価値があるとのことでした。
現代の多くのモビリティは目的地へ直線に速く移動することに特化していますが、人間は本質的に「散歩するように」移動することに豊かさを感じるはずだと。
私は映像を用いて、このモビリティの素朴な価値観を最大限に街の中に広げる関わり方をしたいと思いました。
目を引く広告効果も果たしながら、ゆっくりと移り変わる風景のように振る舞い、様々な気付きや解釈ができる映像を目指しました。
2024 ©︎ Toshiki Okamoto