映像とは、身体。
ABOUT
アートプロジェクト「HYPER NATURE」第2作目。デザイナーのハマムラタクマとの共作。東京幡ヶ谷の会場で限定30名のイベントとしてVRを用いた体験作品を発表した。鑑賞者はVRゴーグルを装着し、約20分間、音楽と共にCG空間を自らの足で歩き回り、しゃがんだり寝転んだりして探索する。これにより、鑑賞者はコンピューターの内の空間に新たな身体性を見出す。この作品は、今後のメタバース社会における身体と心の居場所を作るための基礎研究である。
CONCEPT
最初のアイデアは「身体性のある映画」を作ることでした。映画館での一方的な映像鑑賞形式は古いと感じ、自らの身体で経験する新しい作品の形を考えました。将来、テクノロジーによって映像を作る人は「世界を作る人」になると考え、その表現手法を探りました。最終的には日常生活と共にある環境のようなものを目指していますが、現時点では非日常的なエンタメとして実装しています。現代の技術でこの体験を作るにはVRが最適で、ビジュアルと大音量のサウンドを組み合わせて鑑賞者にとっての「世界」を構築しました。100年前ジョルジュ・メリエスが映像技術と舞台芸術を融合させたように、既存の技術と文化を掛け合わせて今後100年続く鑑賞の形を作ることはできないか、という挑戦です。
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DATA
Idea, Creative direction, Spacial design, Graphic design, System development : Toshiki Okamoto
Idea, Spacial design, Visual design : Takuma Hamamura
Music, Field recording : Keigo Suzuki
Publicity, Graphic design : Yo Tanaka